仕事と育児の効率化の思考力はプログラミング「思考法」に最適
文部科学省が身につけさせたい力は、論理的思考力の中でもプログラミング的思考である、物事を分解、組み合わせ、一般化、または抽象化し、シミュレーションすることで、「一番良い方法(最適解)」で考えることです。つまり、効率良く課題を解決する方法です。
さてここで、小学生に「効率よく」を理解させるのは難しいのではないか、と考えてしまうかもしれません。プログラミングでは、効率よく=ソースコード(プログラミングの指示文章)の量が少ないで評価できるので分かりやすいのです。つまりプログラミングではなくとも「効率よく」を実感させることはできます。
限りある「時間」を意識させることは効率よくの理解に直結
例えば、料理。今日の夕食はカレーライスとサラダ。あと1時間で夕食の時間です。最初にお米を研いで、炊飯器にセットして、野菜を洗って、お肉を切る前に野菜を切ろうかな、、、時間のかかるものから手を付けていかないと1時間後の夕食には間に合いません。毎日、ごはんを作るお母さん(お父さん)が一番身近なプロフェショナルですね。実際に料理を作らせる場合には、キッチンに立つ前に、作業表や手順を子どもと一緒に考えて作り、作業を行うとより効率(時間)を意識できると思います。まずはいつも当たり前に考えている家事の効率化、子供と一緒に体感していくのはどうでしょうか。
未就学児からできることは日々の何気ない会話から
ポイントは『考えたことを言葉にして説明する』です。
「なぜ」「どうして」「どんな」の質問をし、子どもに答えさせる。それをお母さんが、文章として、話すことで論理的な思考を促します。最初から上手く言える子はいないので、お母さん(お父さん)で誘導してくださいね。また、慣れてきたら、子どものほうから「なんでかっていうとね~」と話してくれるようになります。
<質問の例>
お母さん: 今日保育園で楽しかったことは何?
子ども : おにごっこ!
お母さん: おにごっこが楽しかったの。どうして楽しかったの?
→「どうして」が伝わらない場合、みんな捕まえたの?、逃げ切れたの?等
質問を変えてみてください。
子ども : 最後まで残ったよー!
お母さん: すごいね! おにごっこで最後まで残ったから、保育園楽しかったんだね!
<NHK番組>他にもこんなものあるよ!『ピタゴラスイッチ』ピタゴラスイッチは、暮らしの中に隠れている不思議な構造や面白い考え方、法則を分かりやすく解説した番組です。プログラミング的思考である、物事を分解、組み合わせ、一般化、または抽象化し、シミュレーションすることが含まれていますよ。例えば、「アルゴリズム体操」や「お父さんスイッチ」は、プログラミング的思考を考えるまでに必要な考え方です。
【組み合わせ】アルゴリズム体操
単純な動きでも2人以上を組み合わせることで、面白い体操になります。
【一般化】お父さんスイッチ
あいうえお作文のように、頭文字から始まる動作をします。例えば、さ行の「す」。
「すっぱい」を選ぶと、すっぱいものは梅干しとレモンと…と考えます。
プログラミング教育は、効率よく課題を解決する方法を勉強することであり、日々の生活でも鍛えることができます。会話やお手伝いの延長線として、家庭で実践してみてはいかがでしょうか?日々、忙しく働くお母さん(お父さん)を尊敬してくれるかもしれませんね。